森山よしのり　オフィシャルブログ: 根室北洋漁業問題について高田屋嘉兵衛を偲ぶ

2016年4月5日火曜日

根室北洋漁業問題について高田屋嘉兵衛を偲ぶ

皆様、おはようございます。日々の御支持御支援、誠にありがとうございます。

根室において、昨年、北洋のサケマス漁業が一切禁止になるロシアの法改正が行われ、道東を中心にして、関連企業も含めて日本側の損害は250億にも相当するということで、大変なことになりました。これを機に、根室での漁の仕事に見切りをつけ、他の場所に移住する方もでられたとのことでした。しかしながら、今年３月の交渉で、昨年並みの漁獲量（一昨年の3分の一）は獲ってもいいということになったのです。しかし、それでも、小量ですので、やはり、続かないと離れていく人が後を絶たないということでした。

北方領土の問題もありますが、これは、ロシアのクリミア侵攻にたいして日本も西側諸国と足並みを揃えて、制裁措置を講じたので、それに対するロシア側の報復ではという見方をする方もおられます。

これは、難しい問題ですが、それにしても、何とかならないものかと思うのは、大勢のお考えだと思います。

高田屋嘉兵衛は、江戸時代後期の廻船業者で、国後島択捉島間の航路を開拓し、巨額の富を築きましたが、人格高潔で、ロシアと日本との仲介に努力し、高田屋嘉兵衛の船を観ると、ロシア船の乗務員も敬意を示したという、日本の誇る英雄の一人です。

根室の海を見守っている根室金毘羅神社には、高田屋嘉兵衛の銅像が建立されています。
両国の人から尊敬された高田屋嘉兵衛が今いたら、どのようにされるだろうか、深くかんがえてみたいと思います。