幸福実現党 北海道本部

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2018年9月16日日曜日

【幸福実現党 釈量子党首】サンケイビジネスアイ

【幸福実現党 釈量子党首】サンケイビジネスアイの連載です。電力の安定供給のため原発を稼働すべきと、しつこく訴えました。また幕末維新期の儒学者・山田方谷先生をひいて“健全財政”に向けた活発な議論をと呼びかけました。 - SankeiBiz
【太陽の昇る国へ】“健全財政”に向けた活発な議論を 幸福実現党党首・釈量子
地震の影響で停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所=北海道厚真町(共同通信社機から)
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地震の影響で停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所=北海道厚真町(共同通信社機から)【拡大】
 --今月6日、北海道南西部で最大震度7の地震が発生した
 犠牲となられた方々へのご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。政府に対して、被災者の生活再建など、復興に向けて一層の力を尽くすよう強く求めます。
 今回の地震により、北海道全域がブラックアウトと呼ばれる大規模停電に見舞われました。この停電により、住民が不安な生活を強いられるばかりか、経済も大きなダメージを受けました。
 これは、道内の約半分の電力需要を賄っていた苫東厚真火力発電所が地震で緊急停止し、需給バランスが崩れたことが原因とされています。しかし、苫東厚真から100キロメートル以上離れた泊原発では震度2でした。もしこれが再稼働していれば運転を継続でき、ブラックアウトが起きなかった可能性があります。
 日本の原発は福島での事故以降、世界一厳しい新規制基準に対応し、外部電源の喪失や過酷事故への対策が十分になされているため、安全性は一段と高まっています。しかし、発電所が分散して配置されている北海道で、泊原発の再稼働が進まないなか、苫東厚真火力に過度に依存するという、リスクの高い電力供給態勢が続いていました。
 政府は今回の事態を重く見て、全国の原発を速やかに再稼働すべきです。
 --財務省は7日、2019年度予算の概算要求の総額が102兆7658億円となったことを公表しているが
 バブル崩壊以降、度重なる増税にもかかわらず税収が大きく増えていませんでしたが、歳出については持続的な拡大傾向が続いています。今回の概算要求についても過去最高だった16年度の要求額102兆4099億円を上回っています。特に問題なのは社会保障費の拡大です。厚生労働省の要求額は31兆8956億円、このうち社会保障費(年金、医療など)は29兆8241億円に達しています。
 高度経済成長期を背景とした1973年に、70歳以上の医療費無料化や、年金の物価スライド制が導入されています。「福祉元年」と言われるこの年を境に、社会保障給付額が大きく増大していきました。低成長と急激な少子高齢化に直面する現在のわが国において、自民党政権下で手厚くなった社会保障制度の財政基盤が大きく揺らいでいるのです。
 --財政再建に向けてはどう考える
 先進諸国をはじめ各国では累積債務残高の対国内総生産(GDP)比を財政再建の指標としています。日本は明確な成長戦略を実施して経済成長を達成し、中長期的な財政再建を実現する必要があります。つまり、債務残高が同じでもGDPが大きくなれば、その負担感が軽くなるというわけです。持続的な経済成長に向けては、まず、消費税増税の中止と税率5%への引き下げなどといった大胆な減税政策を行うべきです。そして、徹底的な規制緩和を行いつつ、交通インフラ、新たな基幹産業となりうる分野へ大胆投資を実行する必要があると思います。
 もちろん、政府の債務が1100兆円を超えている今の状況については、看過することはできません。国家の成長に結びつかない支出を拡大して財政赤字を垂れ流すのは、決して「健全な財政」とは言えないでしょう。
 幕末・維新期の儒学者である山田方谷はかつて理財論を説き、「義を明らかにして利を図らず」、つまり「目先の利益にとらわれるのではなく、筋道を立てる」という方針の下、備中松山藩における藩政改革を成功させました。現代でも、山田方谷の財政再建論からヒントを得られます。政府による“バラマキ”に当たる無駄な財政支出はなくしていく必要がありますし、国の成長に資する予算の投入についてはあまり削るべきではなく、むしろ戦略性を持ちつつ積極的に推し進めていくというような、メリハリある財政を実現すべきでしょう。もし、本格的に成長軌道に乗っていない今増税を行えば、成長率を鈍化、あるいはマイナスに転じさせることにつながるので、かえって財政悪化を招く恐れがあることを付け加えておきます。
 経済成長を実現しつつも、歳出の見直し、行政機関のスリム化に向けた組織・事務事業の抜本的な見直しなどについて、今こそ“健全財政”に向けての議論を活発にする必要があるのではないでしょうか。
                   ◇
【プロフィル】釈量子
 しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。

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